岡本匡弘 学院長との対談 - 介護・福祉人材養成センター

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岡本匡弘 学院長との対談

岡本匡弘 学院長との対談

福施連協 廣田理事長と京都保育福祉専門学院 岡本学院長との想いの対談 「~CONNECTING THE DOTS(点を繋げること)~ 」

京都保育福祉専門学院との連携による、未来の介護の形をお話していただきました!

対談内容

廣田理事長

平成26年8月に、30年間にわたって運営してきた福知山民間社会福祉施設連絡協議会(福施連協)を解散し、一般社団法人として新たな出発をいたしました。11法人・66加盟事業所で新たな福施連協をつくったのですが、それは「自分たちで人材を確保し育成していこう」という皆さんの願いが一致団結し、大きな変革につながったということです。

岡本学院長

30年の年月のなかで培ってこられたものをなくして、新しいものを創ることは難しいというか、なかなか思い切りが必要ですね。

廣田理事長

そうですね。今回の立ち上げで各法人の思いを一つにすることでき、連携することの大切さを改めて感じることができました。今後も法人は違っても、いろんな形で互いに助け合えるような強い連携を作っていきたいなと思います。

岡本学院長

福施連協さんのそのような思いに私たちの法人・学院が、ご一緒させて頂けることはとても大きいことです。また1人の教員が依頼を受けて連携するのではなく、法人・学院全体で連携をしていくことは、私どもにとっても大きな変わり目でした。「自分たちの持っているものを求められるところで発揮する。」今回そのためのいい機会をいただいたと思っています。

廣田理事長

そう言っていただくとこちらもありがたいです。

岡本学院長

学院に入学してくる学生さんを養成する技能はあっても、実際の介護福祉の現場で働いておられる職員さんに、どのように伝えると自らの「気づき」を促すことができるのか、また、私どもも講座を一緒にさせて頂くことにより自らの気づきを得る。そしてお互いが力をつけていく。そしてそのことが各事業所の力、地域の力になる、そういうものを福施連協を核にして創り上げていければと思いますね。

廣田理事長

実務者研修以外にも現任者研修として、今年から新たに介護職員の基礎技術研修を入れましたが、そこにも期待をしています。職員は年数を重ねるとどうしても我流になってしまうところがあって、基本に立ち返り思い出してもらう。そういった意味で基礎技術研修は意味がある研修だと思いますね。

岡本学院長

そうですね。そして福施連協と学院が連携するもうひとつの大きな意味があると思います。基本と実際を繋げることが出来る。そこに新たな気づきが生まれる。気づける職員がいれば「職員個々の点」と「職員個々の点」が繋がり「職員間での線」ができる、そして、「事業所・組織の面」に広げることが出来る。「点 ⇒ 線 ⇒面」へと、広がりと繋がりを形あるものにしていく力を『連携』はもっているじゃないかと思いますね。

今回行う現任者研修の中で実施される基礎技術研修は、とてもいい視点だと思います。2年3年実践してきたことを自分の中でも検証できますし、他の事業所の職員との横のつながりも出来て幅の広さを持つ事も出来る。とても意味のある研修になるのではないかなと思いますね。

廣田理事長

介護現場はどんどん変わってきていきます。正しいと思っていた介護技術が、今では教えてない方法であったりすることはよくあります。利用者さんに優しく、また介護者にも負担がかからない介護技術へと変わってきていますね。そういった新しい技術を身に着けることはとても大切だと思います。

岡本学院長

高齢者も障がい者も傷だとか、変色したりだとか、打ち身だとか、そうならないようにする方法で、技術を提供していかなければならないですね。昔は行政が保障してくれていましたがそうじゃなくなってきているのが現状です。自分たちのスキルを上げていく、またリスクに対する取り組みをしっかりやっていくことも重要になってきていますね。

廣田理事長

福施連協の目指す所は介護職員のレベルアップだけではなくて、在宅介護をされている家族の方の負担も軽減していける。福知山の福祉を向上させる力になっていけたら意味のある社会貢献になると思っていますし、そういうところまで福施連協の研修事業を広げていきたいと思っております。

岡本学院長

仰る通りだと思いますね。昨年末に福知山で介護セミナーを担当させて頂きました。その時に、「寝返りのポイント」を参加者の身体を使って伝えさせてもらいました。そうしたら参加者の皆さんから目からうろこで、「帰ってお父さんにしてみます」と、本当に喜んで頂けました。ポイントをお伝えしただけですが、そういうところが一つでも入っていくと老々介護といわれる時代でも、介護の負担が小さくなくところに繋がります。また、福施連協の皆さんが講師という形で地域の方々に伝えていくと、職員のスキルアップと地域貢献にもなっていきます。 この事業は、そういったものを創り上げていくいいスタートになりますね!

廣田理事長

まさに国が目指している「地域包括ケアシステム」なんかは小さな集まりでやっていくということだと思います。そういうことが出来るのも福祉人材を育て、市民のみなさんと一緒になって実践していくところから始まるのではないかと思いますね。

岡本学院長

どなたにも「老い」は訪れます。障がい者の高齢化も言われている現状では、介護のスキルがないとなかなかその方に適したサービスが提供できないですね。制度がどのように変わっても変わらない「基本」を先ずは身につけてもらい、一番大事な根幹のところを理解し、また立ち返ってもらうことが重要ですね。

廣田理事長

この京都府北部福祉人材養成システムによる実務者研修の開設を通じて各事業所が一つになりました。福知山から京都北部に発信していけるような事業になっていこうという想いです。今回は60人定員に、80名余りの応募があり、その期待感に身が引き締まる思いです。

岡本学院長

そうですね。この事業を短期間で終わらせるのではなく、長くコンスタントに創り上げていき、個々の力が、その事業所、その地域の力になっていく。そして点を線にして面を創っていきたいと思いますね。そんな事業のスタートを切る年度になりましたね。

廣田理事長

岡本先生にお世話になり、ようやくここまでこられたと思っています。これからは京都北部で唯一無二の存在になるように努力して参りますので、今後とも宜しくお願いいたします。

岡本学院長

今回こういった連携のお話をいただきありがとうございました。福知山を拠点として新たなものが創っていければと思っていますので、こちらこそ宜しくお願いします。

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